車の色で査定は変わる?白と黒が選ばれやすい理由を考える
車の色で査定は変わります。ただし、色だけで金額が決まるわけではありません。白と黒が選ばれやすい傾向は数字にも出ています。塗料大手のアクサルタが2025年にまとめた調査では、世界の新車でホワイトが29%、ブラックが23%、グレーが22%。上位3色で約7割を占めていました。日本も白の比率が高い市場として知られています。だから中古で売るときも、白と黒は買い手が探しやすい色になる。ここまでは事実です。一方で、車種によっては専用色のほうが評価される場合もあり、同じ色でも状態で差が出ます。つまり色は要素のひとつ。ここを混同すると「色のせいで安い」と思い込んだまま決めてしまいます。この記事では、白と黒が選ばれやすい理由と、色以外で差がつく部分を整理します。
【この記事のポイント】
- 白と黒が選ばれやすいのは事実。塗料メーカーの調査では上位3色で世界の約7割を占める。
- 選ばれやすさの正体は「次に買う人を見つけやすい」こと。需要の読みやすさが評価に反映される。
- 査定の基準では人気色が加点の例として挙げられるが、点数は公開された一覧として確認できない。
- 車種と状態で差は入れ替わる。色だけで金額が決まるわけではない。
今日のおさらい:要点3つ
- 偏りはある 白・黒・グレーに需要が集まるのは調査でも確認できる。だから再販の見通しが立てやすい。
- ただし一律ではない スポーツ系の専用色や、軽の限定色のように、色が加点側に働く組み合わせもある。
- 色より先に効く要素がある 年式・走行距離・整備記録・装備。色の差より大きく動く項目が先にある。
この記事の結論
- 一言で言うと、定番色が選ばれやすい傾向はあるが、車種と状態で差は変わる。
- 最も重要なのは、色を理由に相場の読みを下げないこと。色は複数ある要素のひとつ。
- 失敗しないためには、条件を揃えて複数社に出し、色の扱いを言葉で説明してもらうこと。
白と黒が選ばれやすい理由を、数字から考える
数字で見る、色の偏り
アクサルタの2025年版の調査では、世界の新車でホワイトが29%、ブラックが23%、グレーが22%という結果でした。無彩色だけで約7割。日本に限った調査でも、同社の過去の集計で白が34%、黒が22%、シルバーが13%と、同じ方向を示しています。パーク24が会員約6,500人に行った2021年のアンケートでは、白26%、黒23%で、この2色で半数近く。ただし20代以下では黒が32%で首位という結果も出ていました。注意しておきたいのは、これらが塗料メーカーの調査やアンケートであって、販売統計そのものではない点です。傾向を読む材料、という位置づけで見るのが正確です。
選ばれやすさの正体は「次の買い手の見つけやすさ」
なぜ定番色が評価されやすいのか。理由は単純で、次に買う人を見つけやすいからです。中古車は買い取ったあとに売る人がいて初めて成立します。白や黒なら、探している人の数が多いと見込める。だから在庫として抱える期間が短く読める。実は査定の金額差は、この「どれくらいで次の買い手が見つかりそうか」の読みに直結しています。逆に珍しい色は、買い手の数が少ない代わりに、その色を探していた人には強く響く。母数が小さいぶん、見つかるまでの時間が読みにくい。この読みにくさが、慎重な金額として表れます。
査定の基準では、色はどう扱われるのか
日本自動車査定協会は全国共通の中古自動車査定基準を定めており、多くの買取店がこれを土台にしています。基本価格を起点に、状態に応じて加点と減点を積み上げる加減点方式です。この加点の例として「人気のボディカラー」が挙げられていますが、どの色が何点という点数表は公開された形で確認できません。正直なところ、色の扱いは店や時期で幅が出る部分です。ケースによりますが、同じ車を同じ日に複数社へ出しても、色の見方が揃うとは限りません。だから色について気になるなら、そのまま聞いてしまったほうが早い。
色だけでは決まらない、という話
車種との組み合わせで、評価は入れ替わる
ここが面白いところで、色の評価は車種とセットで動きます。ミニバンやセダンなら白と黒が無難に強い。一方でスポーツモデルの専用色、軽自動車の限定色、オフロード系のアースカラーのように、その車の性格と結びついた色は加点側に働くことがあります。年代ごとの流行も関係します。十年前に不人気だった色が、今は探されていることもある。将来どの色が伸びるかは誰も断定できませんし、その時期の需要で変わります。だから自分の車が「白でも黒でもないから不利」と先に決めつけるのは、情報として粗すぎます。
特別色・限定色・二色塗りの扱い
メーカーのオプション色、いわゆる特別塗装色は、新車時に追加費用がかかっているぶん評価されることもあります。ただし再塗装が難しい色、塗り分けの境目があるルーフ二色塗りのような仕様は、補修の手間が評価に影響する場合もあります。つまりプラスとマイナスが同時に存在する。メリットは希少性と探している人への訴求力、デメリットは買い手の母数と補修コスト。どちらが前に出るかは車種と状態で変わります。なお色あせやシミ、クリア層の劣化といった塗装そのものの状態は別の論点なので、ここでは触れる程度にしておきます。
よくある失敗:色のせいだと思い込む
よくあるのが、一社で思ったより低い額を言われ、「やっぱり色か」と自分で結論を出してしまうケースです。相談を受けていても、この思い込みはかなり多い。実際に理由を聞いてみると、走行距離の区切りをまたいでいた、整備記録が見つからなかった、需要が落ちる時期だった、という別の要因が出てくることがあります。色は分かりやすい理由なので、納得しやすい。だからこそ検証されずに残ります。金額の根拠は、色・年式・走行距離・装備・状態のどれが効いたのか、分けて聞くのが大事です。
色を気にしている人のための判断基準
色より先に揃えておく条件
先に効くのは、色以外の部分です。車検証、点検整備記録簿、スペアキー、取扱説明書、純正部品を外しているならその保管状況。これらが揃っているかどうかで、評価の前提が変わります。走行距離は区切りをまたぐ前かどうかを確認しておく。装備はナビやドライブレコーダー、安全装備の有無を整理しておく。ここまで揃えてから色の話をすると、「色の差」が初めて見えます。逆に条件が曖昧なまま色を気にしても、何が効いているのか分からないままです。順番の問題だと思ってください。
比較した人が確認していたポイント
複数社に出した人が確認していたのは、四点でした。一つ目は、色を加点として見ているか減点として見ているか、はっきり言ってもらうこと。二つ目は、その車をどこで売る想定か。店頭販売か、全国の販売網か、業者間の市場か。三つ目は、提示額の有効期間と引き渡しの時期。四つ目は、話している相手がその場で決められる人かどうか。金額だけを三社から聞いて並べると、条件がずれたまま比べることになります。年式・走行距離・装備・引き渡し時期を同じにして出す。これだけで比較の精度が上がります。
不安だった人が納得できた判断基準
納得して手放した人に共通していたのは、色の扱いを言葉で説明してもらえたことでした。色でいくら下がったのか、あるいは下がっていないのか。それが分かれば、残りの差が何なのかも見えます。当店では店長の木村が最初から最後まで話を聞き、そのまま査定します。担当が途中で代わらないので、同じ説明を繰り返す必要がありません。木村は大田区育ちで、環八通りから近い場所で落ち着いて相談できるスペースもあるため、持ち込んで話すこともできます。訪問できる日時や費用、買取の可否は個別の確認が前提です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 白や黒以外だと、必ず査定は下がりますか。
A1. 必ずではありません。定番色が選ばれやすい傾向はありますが、車種によっては専用色が加点側に働きます。年式・走行距離・状態とその時期の市場で変わるため、一律には言えません。
Q2. 色でどれくらい金額が変わりますか。
A2. 公開された点数表がないため、具体額は示せません。査定基準では人気色が加点の例とされていますが、幅は店と時期で異なります。実際の差は個別の確認が前提です。
Q3. シルバーやグレーは今でも強いですか。
A3. 無彩色は需要が安定しやすい色です。塗料メーカーの2025年の調査では、世界でグレーが22%と上位でした。ただし調査は販売統計ではないため、傾向として読む程度が妥当です。
Q4. 塗り替えて売ったほうが高くなりますか。
A4. 一般にはおすすめしにくい選択です。全塗装の費用が評価差を上回ることが多く、純正色でない点が確認されると扱いが変わる場合もあります。費用と効果を比べて判断してください。
Q5. ルーフが別色の二色塗りは不利ですか。
A5. 不利と決まってはいません。希少性で探す人もいます。一方で補修の手間が評価に影響する場合もあるため、プラスとマイナスの両面で見られると考えておくとよいです。
Q6. 色あせやシミがある場合も「色」の問題ですか。
A6. 別の問題です。色の人気と、塗装そのものの状態は分けて評価されます。塗装の劣化については状態として見られるため、色の話と混ぜないほうが判断しやすくなります。
Q7. 大田区だと品川ナンバーですが、色の評価に地域差はありますか。
A7. 登録地で色の評価が変わることは通常ありません。影響があるのは買い手がどこにいるかで、全国の販売網に出せる店なら色の需要の読み方が広がります。
Q8. 色が珍しいので、専門店に出したほうがいいですか。
A8. 専門店に限る必要はありません。重要なのは販路を聞くことと、同じ条件で複数社に出して差を見ることです。一社で即決しないほうが、色の扱いも見えてきます。
まとめ
- 白と黒が選ばれやすいのは事実。塗料メーカーの2025年の調査では、白29%、黒23%、グレー22%で上位3色が約7割。
- 選ばれやすさの正体は、次の買い手を見つけやすいこと。再販の見通しの立てやすさが金額に反映される。
- 査定基準では人気色が加点の例とされるが、点数の一覧は確認できない。色の見方は店と時期で幅が出る。
- 車種と状態で評価は入れ替わる。専用色や限定色が加点側に働くこともあるため、色だけで決まらない。
- 比較は条件を揃えてから。年式・走行距離・装備・引き渡し時期を同じにして、色の扱いを言葉で聞く。
- 金額は車の状態・年式・走行距離とその時期の市場で変動するため、どの数字も目安です。
色を理由に自分の車を低く見積もるのは、もったいない。まずは今の相場と色の扱いを聞いてみて、それから決める順番がいいと思います。聞いたうえで、もう少し乗ると決めるのも立派な判断です。売らない判断も正しい。当店は店長の木村が直接話を聞いて査定するので、同じ人に最後まで相談できます。無料の出張査定も、持ち込んでの相談も選べます。
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